暑さも少し和らぎ、いい季節が近づいてきました。

そんな初秋の一日、宇治にかつて存在した地下喫茶・レストラン「シャン」跡を観るウォークを行いました。



本日のウオーキング歩数、約15,000歩。(万歩計が見当たらず(T_T))



2016年9月16日(金)



JR奈良線の上を高架で渡ります。
一部を除き単線の奈良線は、予定されている第二期工事(2022年度開業予定)で、全線の64%が複線化される予定です。
開業すれば、京都〜城陽城陽間は全て複線化されることになります。



宇治七名水の一つである「高浄水(こうじょうすい)」跡をまず探します。
何度か来たんですが、なかなか見つけることができません。



単に古いだけの「文化住宅」ですが、私にとっては昭和を色濃く感じることができる懐かしい建物なのです。



散々探し回って、やっと石碑を見つけました。
宇治の七名水を紹介しているHPでも、この高浄水跡石碑の写真を載せているHPは、私が調べた限りではたった一つを除きありませんでした。
その「たった一つ」は、なんと私のHPの過去レポでした。(;^_^A



民家の玄関先に懐かしい牛乳箱がありました。
ここに書いてある「宇治市役所トナリ」というのは、今の場所に移転する前の旧宇治市役所のこと。
当時の宇治市役所跡は、京都銀行になっています。
この牛乳屋さんには、私が幼い頃に夜勤明けの父親によく連れて行ってもらいました。
コーヒー牛乳を飲ませてもらったのがとっても嬉しかったことを思い出しました。
某役所に就職し社会人になった私は、偶然にもその役所内で職員予約の乳製品を配達する牛乳屋さんに再会。
教師への転職が決まり某役所を退職するまで、この牛乳屋さんから毎日毎日いろいろな乳製品を買っては飲んだり食べたりしていたものです。



JR奈良線・宇治駅の北口に到着。



宇治駅の通路を通り、南口へ向かいます。



宇治駅の南口前にある郵便ポスト。
「茶壷」の形をしています。
そうそう。
宇治では新茶ができあがると、まず江戸の将軍家に納めることになっていました。
新茶を入れた茶壷は籠に乗せられ、大名行列と同じ扱いで江戸まで届けられたのです。
わらべ歌「ずいずいずっころばし」には、「茶壷に追われてとっぴんしゃん 抜けたらどんどこしょ」との歌詞がありますが、あれはまさにその茶壷行列を表したもの。
つまり。
「茶壷に追われて」は、お茶壷行列(お茶壷道中)が近づいてきたので、横暴な行列一行の振る舞いによる災難を避けるため、庶民たちが慌てて逃げるさま。
「とっぴんしゃん」は、戸をピシャリと閉める様子。(きっとカンヌキもかけたことでしょう)
「ぬけたらどんどこしょ」は、茶壷道中が通り過ぎたので、安心して騒ぎ出す。
わらべ歌は、このように当時の政治に口出しなどとてもできない庶民の心情を吐露したものが。数多くあります。
ネットで「わらべ歌 歌詞の意味」の二つの言葉で検索すると、そんな一端が垣間見えるかと。
そうそう。
わらべ歌には作者不詳が多いのは、権力階級の横暴から作詞者の身を守るため、あるいは歌っている子どもが追及された時に「昔から伝わる歌だ」と言い逃れできるようにしたからではないかと私は考えています。



本日のメイン場所に到着。
地下喫茶・レストラン「シャン」跡です。
50年以上前に華々しくオープンし営業されていましたが、時代の流れと共にいつのまにか閉店。
閉店して長い長い年月が流れ人々の記憶は薄れてしまいましたが、場所は今でもこうして残っていました。
入口左側には、トレーニングジムが。
かつてのパチンコ屋跡にできたジムです。



地下喫茶・レストラン「シャン」の入り口左側には小さな戸がありました。
何のための戸なのか分からなかったんですが、しばらく観察していたら分かりました。
地下レストラン跡はトレーニングジムんの駐輪場として利用されているようで、その駐輪場を使うためのエレベーターの戸でした。
ジムの関係者らしき人が自転車を押してエレベーターに乗り、しばらくしたら出てきたので分かりました。



懐かしいです。
50年前にタイムスリップしたような感覚を覚えます。
階段を下りて行くと、漆黒の闇を切り裂くように輝くシャンデリア。
決して怪しげな場所ではなかったんですが、それでも斬新で結構刺激的でしたねえ・・・・。



「シャン」跡を離れ宇治橋通りへ。
荒物屋さんです。
昔懐かしいもがをいっぱい売られています。






昭和の香り溢れる大阪屋マーケットへ。



マーケット内部へ。
写真では分かりにくいのですが、閉店してしまっている店もあります。
超レトロだった黄檗新生市場が取り壊されてしまった今、ここはできるだけ長く存続していってほしいなと思います。



宇治代官所跡。
かつては宇治町の役場がありましたが、今は銀行になっています。



秋の風情漂うお店。



おいしい炭火焼きウナギを打っている店。
結構高いと思っていたのですが、それでも関東のデパートで買う価格と比較すると7割程度の価格です。



宇治市街遺跡の説明板。
マンションが建設された際に出土したものの写真も。












宇治橋通り商店街を更に歩きます。
昭和初期にしては珍しかった鉄筋コンクリート二階建ての建物が現存しています。



こんな建物がある風景が好きです。



年季の入った建物。



このような竹の垣根(?)を昔はよく見かけました。
幼心に私は「犬のおしっこ除け」とと思っていましたが、実際のところこれは何のために設置してあったのでしょうか。






暑い暑い夏がいよいよ終わります。
そんな一日、地下喫茶・レストラン「シャン」跡を観ました。

シャンは、今では人々の記憶には存在しているものの、ネット検索してもヒットは皆無。
それは、宇治にかつて存在した映画館「昭和館」や「宇治東映」、それに天ケ瀬レジャーセンターと全く同じ構図。
人々の記憶から消えるてしまうことイコール「存在しなかったもの」となってしまいます。

そんなものに、いやそんなものにこそ、私は限りない愛着を感じてしまいます。




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